日産自動車が11月2日から市販する『フーガ・ハイブリッド』には、世界初の「電動型制御ブレーキ」が搭載される。日立オートモティブシステムズが開発した。
日立オートモティブシステムズが開発した電動型制御ブレーキは、従来から培ってきた信頼性の高いブレーキ要素技術とモーター制御技術を融合し、独自の油圧発生機構を組み合わせることで、エネルギーの回生効果を最大とする回生協調ブレーキシステムを開発した。
電動型制御ブレーキのアクチュエーターには、モーターとボールねじを用いて直接ブレーキマスタシリンダーに油圧を発生させるシンプルな方式を採用、従来のブレーキシステムからの置き換えが可能。また、ブレーキペダルからとモーターからの2つの入力で油圧を発生する構造に、回生協調時のペダル踏力変動を抑制する機構を組み合わせることで、通常ブレーキ、回生協調ブレーキ使用時の、自然なペダルフィーリングを実現する。
同社はフーガ・ハイブリッドへの採用について、ACC(車間距離制御)などのITS機能への拡張性が評価されたため、としている。