帰りの足を確保する---少年3人がクルマ強奪

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今年9月、東京都墨田区内で路上駐車していたクルマの中で仮眠していた72歳の男性を暴行し、クルマと現金を奪って逃走したとして、警視庁は13日、葛飾区内に在住する18歳の少年ら3人を強盗致傷容疑で逮捕した。

警視庁・少年事件課によると、逮捕された3人は2010年9月5日の午前3時15分ごろ、墨田区業平3丁目付近で路上駐車していた軽ワゴン車の車内で仮眠していた72歳の男性に殴る蹴るの暴行を加え、現金約1万3000円の入った財布とクルマを奪い、逃走した疑いがもたれている。

少年らは男性に対して「北千住駅まで乗せていってくれないか」と頼んだが、男性はこれを拒否。これに激怒した少年たちは男性をクルマから引きずり下ろし、執拗な暴行を加え、クルマを奪って走り去った。

男性は胸部骨折などの重傷を負ったが、近くの交番にいた警官へ助けを求め、これを受けた警察が周辺に一斉手配を行って捜査を開始。クルマは足立区内で発見され、パトカーが追跡を行ったが、足立区千住河原町でハンドル操作を誤って路外へ逸脱。乗っていた3人は車両を放置して逃走したが、このうち1人が逮捕された。

警察は逮捕した少年を厳しく追及していたが、供述から逃走していた2人も特定できたため、13日までに強盗致傷容疑で逮捕した。

調べに対して3人は容疑を大筋で認めており、「酒を飲んで帰ろうとしたが、タクシー代が無いため、おやじ狩りをしてカネを奪おうと思った」、「おやじ狩りの相手を探していた」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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