国土交通省海事局は11日、ケニア・モンバサ沖でパナマ船籍の日本関係船が、海賊に乗り込まれているという情報を入手したことを発表した。
海賊に乗り込まれたと見られるのは日之出郵船(千代田区)が運航する多目的船「IZUMI」(1万4162t)。日本時間10日午後2時53分頃の緊急通報を発電以降に連絡が途絶えている。君津港を出港し、シンガポールを経由しモンバサに向かう途中だった。
乗組員は全員が外国人で、日本人船員はいない。
海事局は「情報連絡室」を設置し、情報収集を行っている。
馬淵国交相はこの海賊事案について「非常に緊張した思いで状況を見守っている。再発防止も含めてどのような形で取り組みができるか、国交省あげて取り組みしている。国際海事機関(IMO)と協力しながら今後の対応を考えていきたいと考えている」と、コメントした。
日本関係船舶が航行中に海賊に乗り込まれたのは、07年10月以来2度目となる。