豊田自動織機は、トヨタ自動車が2010年末から生産開始予定の2シータースポーツ 、レクサス『LFA』向けに、森岡事業所(愛知県東浦町)で樹脂製クオーターウインドウとパーティションの生産を開始したと発表した。
車両を軽量化するため、同社ではガラスにかわる軽量新素材として、重量がガラスの半分程度になる樹脂ウインドウの実用化を目指している。今回開発して生産開始したLFAに搭載する樹脂ウインドウは、ガラス素材の製品と比べてクオーターウインドウで30%、パーティションで45%それぞれ軽量化した。
樹脂ウインドウの材料となるポリカーボネート樹脂は、太陽光により劣化するという弱点があった。同社は、新開発のハードコート塗料による表面処理を施すことで、耐久性を飛躍的に向上した。
同社では今後も、形状自由度の高さを生かした新しいカースタイリングの提案や、断熱性の高さなど樹脂ウインドウの特徴を生かした製品の開発を強化する構え。