三菱、米国市場からの撤退を否定…益子社長が明言

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アウトランダースポーツ(日本名:RVR)
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米国で深刻な販売不振に陥っている三菱自動車。米国市場からの撤退も噂されていたのだが、同社の益子修社長はメディアの取材に対して、これを否定した。

これは、米国の自動車メディア、『オートモーティブニュース』が22日に報じたもの。インタビューの中で、益子修社長は「我々は米国市場からの撤退を検討したことはない。撤退はあり得ないこと」と、明言した。

三菱自動車の2009年米国新車販売は、前年同期比44.5%減の5万3986台。ピーク時の2002年には、35万4111台を売り上げており、約7分の1に落ち込んだ計算だ。

販売回復への策はあるのか。益子社長は、「小型SUVの『アウトランダースポーツ』(日本名:『RVR』)を投入し、米国での販売を盛り返す」と述べた。

三菱の現行米国ラインナップにおいては、大型セダンの『ギャラン』、2ドアスポーツクーペの『エクリプス』、大型SUVの『エンデバー』の北米専用3モデルが、販売の足を引っ張っている。これら3台は、米国市場が燃費性能に優れる小型車へのシフトを強める中で、米国ユーザーのニーズに合っていないとの指摘がある。

そこで三菱は、RVRの投入をはじめ、商品構成の抜本的改革に着手する。益子社長は、「詳細な商品計画は明かせないが、現在の販売状況を考慮すると、現行ラインナップをそのまま存続させるのは難しいだろう」との見解を示した。

インタビューの最後に、益子社長は個人的考えと前置きしたうえで、「米国で年間20万台の販売を目指すつもりだ」と語った。同メディアによると、三菱自動車は11月にも、米国市場での取り組みを含む新たな経営計画を発表する予定だという。

《森脇稔》

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