フォードモーターは16日、新世代エアバッグを開発したと発表した。2011年初頭、米国で発売される新型『フォーカス』から採用を開始する。
新しいエアバッグは、運転席正面、助手席正面、サイドエアバッグの3種類。いずれもエアバッグの展開によって、乗員が負傷するのを軽減するアイデアを導入している。
運転席正面のエアバッグには、中央のやや下付近にポケット状の窪みを設けた。「ドライバーの胸や肋骨への衝撃を和らげるのが狙い」というのがフォードの説明だ。
助手席正面のエアバッグには、エアバッグ展開時の圧力を緩和する「アダプティブ・ベンティング・テクノロジー」と呼ばれる技術を導入。これはフォード車としては初採用になるという。
サイドエアバッグは、乗員の体格を判断して、エアバッグに設けた空気孔からエア流出量を調整。子どもと判断すれば、エアバッグの空気孔からエアを少し抜いて、衝撃を和らげる。大人と判断すれば、空気孔を塞ぎ、エアバッグは高い圧力を維持するというものだ。
フォードはこの新世代エアバッグを、2011年初頭に米国で発売する新型フォーカスに導入。他のフォード車にも、順次拡大採用する計画である。