出光興産は、自動車のギア油向けなどに、独自のメタロセン触媒技術を用いた高機能PAO(ポリアルファオレフィン)の高粘度グレードの販売を開始する。
同社は現在、中東を除くアジア地域で唯一、アルファオレフィンを製造している。アルファオレフィンの主用途のひとつに、PAOがあり、合成潤滑油のベースオイルとして広く使用されており、高粘度グレードは、耐久性を要求される風力発電用のギア油や工業用潤滑油、自動車用ギア油向けのベースオイルとして使用されている。
今回発売するPAOは、低温流動性に優れ、粘度の温度依存性が小さい。また、酸化安定性が高く、長期間の使用でも安定した品質を確保できるとしている。
この高機能PAOをベースオイルとして配合した潤滑油は、従来品を配合した潤滑油と比べ、省エネ性、長寿命性に優れ、環境負荷低減に貢献するとしている。