シトロエンレーシングが5日、WRC第10戦ラリージャパン参戦にともない東京都内で来日記者発表会を行った。発表会はプジョー・シトロエン・ジャポン 代表取締役社長 ティエリー ポワラ氏の挨拶で始まり、ラリージャパンに参戦するドライバー3名がその意気込みを語った。
まず、シトロエン・トタル・ワールドラリーチームのエースドライバー、セバスチャン・ローブは、「2010年のシトロエンは、WRCの全線で入賞を果たすなど、とてもよい状態だ」としながらも「ラリージャパンは道が狭くとても難しいコースなので、なんともいえない」とまずは無難なコメントだ。
続いて、現在ドライバーズポイント2位(1位はローブ、3位はソルド))のセバスチャン・オジェは、「チームに入って2年目で2位の位置にいられるのは、チームも自分も調子がよいからだが、3位とのポイント差があまりないので気が抜けない」と、こちらはチーム内でのポイント争いが気になるようだ。
シトロエン・ジュニアチームから参戦するダニ・ソルドは、「今シーズンの前半があまり調子よくなかったが、現在上り調子なので、ラリージャパンもぜひがんばりたい。昨年のラリージャパンは雨だったが、今回は天気の問題はなさそうなので、表彰台を狙う」とのコメントだ。
ローブは、優勝できるかはわからないと答えていたが、同時に「無理に優勝を狙うのではなく、確実にポイントを得るつもりで走る」と、実際には余裕ともとれるコメントもしていた。
今シーズンのWRCは全13戦のうち9戦を終わった時点で6勝をあげ、マニュファラクチャーズポイントでも2位を86ポイントも引き離している。唯一のライバルであるフォードの調子が上がらない中、もっともローブらしいコメントとなったわけだ。