ホンダの伊東孝紳社長は20日の記者会見で、今後10年の同社の方向性を「良いものを早く、安く、低炭素でお客様にお届けする」というフレーズで示した。
伊東社長はホンダの基本姿勢である「お客様視点」に立ち返り、顧客に喜んでもらえる「商品の提案を続けること」が同社の進む道と指摘した。
「安く」については「社内でも間違える人がいるが、3番目であり、第1に『良いもの』をご提供すること」と語った。「安く」をフレーズに使うことについては、ブランドイメージの点などから社内で「危険だという意見もあった」という。
伊東社長はさらに、「価格をこれまでのように社内の眼で判断するのでなく、お客様の視点からという意味を込めた」と補足した。