マツダはミニバンの新型『プレマシー』を発売した。海外では『マツダ5』として導入するモデルで、海外でのライバル車種として、国内営業本部関根則雄副本部長は、オペル『ザフィーラ』、VW『トゥーラン』、トヨタ『ヴァーソ』を挙げた。
プレマシーは、2008年の実績で生産台数10万6698台のうち8万5285台を輸出しており、新型でも、北米、欧州、中国などに展開するグローバルモデルとなる。
新型モデルの開発にあたって、国内と海外、どちらのマーケットを向いておこなわれたのかについて、関根氏は「生産台数から察してください」と話しており、開発は海外での商品力に対して注力されたようだ。
走行性能を重視するドイツ車に対して、新型プレマシーは走りの面で「統一感」を開発のキーワードにしている。アクセル、ステアリング、ブレーキ、などの操作フィーリングと、クルマの挙動から生まれる走行フィーリングの統一を目標にするなど、人間の感覚に踏み込んだ開発がおこなわれた。
デザインにおいても、質実剛健なイメージのドイツ2車と比較すると、「NAGARE」デザインは和服のような華やかな印象を与えており、日本車であることとマツダが強調する走り楽しさのイメージを表現していることが確認できる。