成瀬氏は1963年にトヨタに入社し、70年からは欧州に渡り、スポーツカーの開発を始めるとともに、モータースポーツにも早くも才能を見せた。その後、車両実験部の有力な人材として『2000GT』、『セリカ』、『カローラ(AE86)』、『MR2』や『スープラ』など数々の名車の開発に携わり、90年代からはチーフテストドライバーの肩書きで呼ばれるようになる。最近ではスーパーカー、LFAの開発リーダーを務めると同時に、GRMNの開発担当として「MRSハイブリッド・コンセプト」などを手がけた。(GRMN=Gazoo Racing Meister of Nurburgring)