1万ドルで買える…日産 ティーダ、セダン米国最安をキープ

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ヴァーサ(日本名:ティーダラティオ)
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北米日産は10日、2011年モデルの『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)の価格を公表した。ベースグレードの価格は、9990ドル(約91万7000円)からに据え置かれた。

このベースグレードは、4ドアセダンにのみ用意され、2008年11月に発売。エンジンは米国で主力の1.8リットルよりも、排気量が小さい1.6リットル直列4気筒ガソリンを積む。最大出力は107psで、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地11.05km/リットル、高速14.45km/リットルと良好だ。

北米日産は、2011年モデルのヴァーサのベース価格を、9990ドルに据え置いた。ベースグレードは5速MTのみの設定で、ABSもオプションという割り切りようだ。北米日産は、「ヴァーサは引き続き、米国で最も安いモデルのひとつ」とPRしている。

このヴァーサに価格面で対抗できるのは、韓国のヒュンダイしかいない。『アクセント』の「ブルー」グレードを、9970ドル(約91万5000円)で販売中だ。ただし、アクセントは3ドアハッチバックの価格。4ドアセダンのベース価格は、1万3645ドル(約125万円)からに跳ね上がり、ヴァーサが米国最安セダンの座に君臨する。

ちなみに、日本でのティーダラティオの価格は、144万6900円(東京地区)から。米国において、いかに戦略的な価格設定を行っているかがわかる。ヴァーサの米国1‐5月累計販売台数は、前年同月比81%増の4万7775台と好調に推移しており、1万ドルを切る米国最安セダンの存在が、ひとつのアピールポイントになっているようだ。

《森脇稔》

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