川崎重工、小型バイナリー発電設備を開発・発売へ

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川崎重工業は、工場の排温水や排ガスを利用した小型バイナリー発電設備を販売すると発表した。

バイナリー発電は、沸点の低い媒体を利用することで低温熱源からエネルギーを取り出し、タービン発電機を稼動させることで、電力を生み出す省エネシステム。

同社が開発した小型バイナリー発電施設は、オゾン破壊係数がゼロで、地球温暖化係数も小さく、熱回収効率の大きな媒体を採用しているなど、環境に配慮した。直結高速タービン発電機の採用と熱交換器の高性能化により小型化したほか、流下液膜式蒸発器の採用で媒体保有量を最小化した。

同システムを活用すれば工場などでこれまで未利用だった排温水や排ガスを有効利用して電力を得ることができるため、CO2排出削減に貢献することをアピールし販売を促進していく。当面は出力50〜250kWをラインナップする。

同社では販売に先駆け、神戸工場に250kW級の小型バイナリー発電設備の試運転を4月から実施し、想定していた性能を確認、今後本格的に販売開始する。

《レスポンス編集部》

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