シート軽量化に貢献する薄型トルクダイオード、NTNとシロキが共同開発

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薄型トルクダイオードは自動車シートリフタのレバーに使用される
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  • 薄型トルクダイオード

NTNとシロキ工業は、自動車シートリフタ(座面昇降機構)用「薄型トルクダイオード」を共同開発した。従来品より薄型、高強度とすることでシート骨格の簡素化、軽量化に貢献する。

トルクダイオードを使った自動車シートリフタは、ドアとシートの間に配置したレバーの操作でシート座面を上下させるため、ダイヤル式シートリフタと比べて小さな力で操作が可能なことなどのメリットが評価され現在の国内シートリフタの主流となっている。

今回開発した薄型トルクダイオードは、構成部品設計の改良で薄型化。これによってドアとシートリフタレバー間の空間が広がり、自動車シートのレバー配置などデザイン性が向上した。また、構成部品の強度をアップし、シートを特定ポジションに保持する力を向上、トルクダイオードで乗員の体重をより多く保持することが可能となったことから荷重伝達機構が簡素化でき、シートの軽量化が可能となった。

自動車の燃費向上のため、部品の軽量化が求められており、特に重量物の1つであるシートの軽量化は大きな課題だった。

NTNは、薄型トルクダイオードはこうしたニーズに対応していることから次世代のシートリフタ用として市場展開を積極的に進める。

《レスポンス編集部》

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