7月下旬からの発売を予定している『カーナビタイム WND-01K』について、ナビタイムジャパンは「WND(Wireless Navigation Device)」と呼んでいる。PNDと同じように見えるが、最大の違いは「通信モジュールを内蔵している」ということだ。
通信モジュールの提供はKDDI(au)で、通信方式には「CDMA2000 1x EV-DO」を採用している。
WND-01Kは携帯電話向けに同社が提供している「ナビタイム」や「EZナビウォーク」と同様、基本的にはサーバー側でルートの設定を行うようになっている。目的地までの渋滞情報(オンデマンドVICS)を加味したルートをサーバー側で組み立て、その結果を通信を利用してナビ側へ返す仕組みだ。
端末内には8GB容量のSSDが搭載されており、地図データと最低限のデータベースは有している。通信圏外であっても目的地の検索やルート設定が行えるようになっているが、この場合は表示している地図か、もしくは入力した住所から目的地を指定することとなり、ルートは目的地までの最短距離で設定される。言うなれば「普通のPNDと化す」わけだ。
通信が使えない場合、ルート設定時点ではオンデマンドVICSの情報は反映されていないが、電波状況が回復した時点でサーバー側にアクセス。渋滞情報を加味した状態でリルートされる。前方で渋滞が発生していれば、ルートが大きく変わることもありうる。