5月23日、愛知県長久手町にあるトヨタ博物館が主催する「クラシックカー・フェスティバル」が開催された。
会場を移しつつ、21回目と回を重ねているこのイベントは、トヨタ博物館が「クルマを楽しむ人たちとその愛車に、多くの人に触れてもらい、クルマを趣味とすることの楽しさを広く伝える」ことを目的に行っている。
◆約100台の選ばれたクラシックカーが集合
2005年に愛知万博が開催された、愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク)には87台の参加車両と、トヨタ博物館所蔵のクラシックカー、加えて特別にレクサスLFAが展示された。
集まったクラシックカーたちは、多くの参加希望者の中から生産国、生産時期などを考慮し、さまざま国と年代のクルマを見てもらえるようにと、主催者が厳選したもの。また、参加経験の少ないオーナーを優先して、新鮮な顔ぶれになるようにしているという。
さらに通常の参加車両に加えて、1970年代に大ブームとなったスーパーカーも招致。来場者が、自動車100年の歴史と文化を体感できるようにしたいという、主催者の意志が感じられる構成となっていた。
展示車両の国産と外国車はの比率はだいたい7:3。今回、フェスティバルの事を教えてくれた、トヨタ博物館の学芸員山田耕二氏によると、これが「ベストバランス」とのことだった。
雨のため、来場者は昨年の1万5500名に比べて減り約9000名。参加車両にも欠席車が出るなど雨に泣かされた部分もあったが、来場者は心ゆくまでフェスティバルを楽しんでいた。
◆人気投票ではスポーツカーが独占
来場者による人気投票では日本車部門がトヨタ『2000GT』、外国車部門ではロータス『ヨーロッパ S1』、スーパーカー部門ではランボルギーニ『カウンタック LP400』が選ばれた。参加車両はスポーツカーだけではないのだが、順位はスポーツカーが上位。往年のスポーツカーが、来場者を魅了した結果と言えそうだ。
しかし、この結果に関係なく、来場者は自分の気に入ったクルマの写真を撮ったり、オーナーとの会話を楽しんでいた。ちなみにトヨタ博物館の山田氏は「参加車両のメルセデスベンツ『280SL』の姿が素晴らしい」とコメントしてくれた。