住友商事は18日、マレーシアのスコミ・エンジニアリング(SEB)から子会社2社を買収して完全子会社することで合意したと発表した。買収予定価格は1億 - 1億1000万ドル。
住友商事が買収するのは、石油天然ガスを生産する井戸(油井)で使用する鋼管油井管の特殊継手加工や油井の地表近くで使用する大径パイプを製造するスコミ・オーエムエス・オイルフィールド・サービスとスコミ・オーエムエス・オイルフィールド・ホールディング社の2社。住友商事にとって鋼管事業では、アジア初の大型戦略投資となる。
住友商事は、2社が保有するサービス拠点を活用して、地域ごとのニーズに対応してサービスを拡充する。また、同社がこれまでの鋼管事業で築き上げてきた事業資産や顧客基盤、人材と2社のビジネスインフラを有機的に組み合わせて、鋼管販売とその周辺資機材など顧客が必要とするサービスをワンストップ・サービスで提供する体制を整える方針だ。