VWの燃料電池車、ドイツラリーイベントで300km走破

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フォルクスワーゲンは12日、商用車の『キャディ』ベースの燃料電池車、『キャディ・ハイモーション』が、ドイツのラリーイベントで完走を果たしたと発表した。

キャディは、フォルクワーゲンの商用車としては最小の大きさで、ボディサイズは全長4405×全幅1794×1833mm、ホイールベース2682mm。2005 年に登場した現行モデルは3代目で、コンパクトボディでありながら、荷室の広さは3.2立方m、最大積載量は724kgを確保。英国での価格は1万750ポンド(約150万円)からと、コストパフォーマンスも高い。

エンジンはディーゼルのみ。2.0リットル直列4気筒(69ps、14.3kgm)、1.9リットル直列4気筒ターボの「TDI」(104ps、25.5kgm)、 2.0リットル直列4気筒ターボの「TDI」(140ps、32.6kgm)の3種類を設定している。

フォルクスワーゲンは今回、キャディをベースに開発した燃料電池車、『キャディ・ハイモーション』で、ドイツのラリーイベントに参加。このイベントは、ドイツ政府が2004年に設立したCEP(クリーン・エナジー・パートナーシップ)が主催したもので、全13メーカーが参加した。CEPは、水素燃料の実用化を目指すプロジェクトだ。

ラリーのルートは、ベルリンからハンブルクまでの約300km。ジャーナリストがドライブし、11日にベルリンを出発。12日にハンブルクでゴールした。

フォルクスワーゲングループは現在、6台の燃料電池車をベルリン市内でテスト中。キャディ・ハイモーション2台をはじめ、『ティグアン・ハイモーション』、アウディ『Q5』がそれぞれ2台ずつだ。

また、米国カリフォルニア州と中国でも同様のテストを実施中。燃料電池車普及に向けた取り組みを強化している。

《森脇稔》

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