ミネベアは、日本みらいキャピタルが運営する投資ファンドとの間で、同ファンドが保有する第一精密産業の全株式を買収することで合意した。
ミネベアは主力製品のほとんどを設計・開発から金型の製造・補修、構成部品の内製、組立まで独自の「垂直統合生産システム」を確立している。今回買収する第一精密産業は高精度の金型を設計・製造する技術力を持ち、特に小型高精度のプラスチックギアを中心とした金型技術力や一貫生産体制による短納期対応は、ミネベアの垂直統合生産システムの強化に貢献すると判断した。
ミネベアでは第一精密産業の買収でEMS新複合部品プロジェクトを強化、小型モーターなどに組み合わされるプラスチックギアの高精度化、内製化により、製品の差別化、高付加価値化を図る。また、ミネベアの金型設計・製造の製造支援拠点に、第一精密産業の日本、中国(広東省)の拠点が加わることで、グローバルな製造支援体制が強化されるとしている。
第一精密産業の買収後も現経営体制を維持し、金型の外部販売を継続する。