女性の半数が車内で愛の告白をしたorされた経験があり、6割以上が交際した男性との初めてのキスを車内で経験している---。インターネット保険会社「ダイレクトライン」の附属研究所が、イタリア人女性を対象に「車と恋愛」について調べた結果だ。
それによると、回答した女性の46%が「自動車の中で恋人に愛の告白をした、もしくは、された」と答えた。
さらに、「恋人と初めてのキスは、車の中だった」と回答した女性は64%にのぼった。「車内で初キス」と答えた女性をさらに分析すると、年代別に最も多かったのは、25 - 35歳代の69%。
都市別では、ミッレミリアのスタート/ゴール地点で知られる北部ブレシアが71%、サルデーニャ島の最南端カリアリが59.1%、南部サルデーニャ島のパレルモが50%だった。いっぽうで最も少なかったのは中部フィレンツェの33%だった。
調査したダイレクトラインのバルバラ・パンツェーリ・マーケティング部長は、「多くの女性にとって、自動車という空間は、感情的に大切な時間と結びついており、愉しく好ましいものである」とコメントしている。
1957年のフィアット『500』誕生にともなうモータリゼーションの発達以降、イタリアのカップルにとってドライブは格好のデートとなった。当時は各地に定番の休憩スポットが誕生し、外部の視線からの目隠しとしてウィンドーに泡スプレーをかける行為も流行したという。ちなみにその副産物として、イタリアには“フィアット500世代”といわれるベビーブームも起こった。
それらは高度経済成長時代の語り草になりつつあるが、今回の調査はイタリア人にとって車は今日でも大切なデート空間であることを証明したかたちだ。