JSRと三菱商事は、JSRの四日市工場(三重県四日市)で、最新鋭・高効率の大型天然ガス焚きガスタービンコージェネレーション設備の運用を開始した。
新設したコージェネは、昨年2月に着工し、今年4月9日に完成した。
今回の新設コージェネ事業では、三菱商事が100%出資する発電事業会社MCJエネルギーサービスが設備を建設し、JSRが運転業務・保守管理を行い、四日市工場に電力と蒸気を供給する。
四日市工場は従来、石炭や重油焚き蒸気ボイラーを使って発電、蒸気供給してきた。今回、天然ガスを燃料とするコージェネを稼動させることで、重油焚きボイラーの使用を抑制することが可能となり、重油の使用を大幅に削減できる。CO2排出量削減による環境負荷低減が図れる。
JSR四日市工場はJSRの主力工場。合成ゴムおよびび合成ゴムラテックス、合成樹脂、ブタジエンなど、多彩なプラントを擁する。事業領域の拡大にともない情報電子材料の生産に着手、耐熱透明樹脂『アートン』はディスプレイ分野で需要が拡大している。