【光岡 雷駆 発表】光岡会長「観光地のレンタカー&タクシー向き」

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EV「雷駆」の前に立つ光岡進代表取締役会長
  • EV「雷駆」の前に立つ光岡進代表取締役会長
  • リアシートはクッションの幅が広がり、中央席に2点式ベルトが追加された
  • リアのドアトリムはアームレスト下が窪まされ、5名乗車のための幅を確保した
  • タイヤサイズはiMiEVと同じだが、ホイールセンターには光岡のエンブレムが入る
  • 発表の場は東京都港区の日本自動車会館。雨天のため地下駐車場が会場になった

4月22日に新型EV(電気自動車)『雷駆』を発表した光岡自動車。創業者でもある光岡進代表取締役会長は、『i-MiEV』をベース車に選んだことに関し、次のように語った。

「われわれはかつて原付4輪(ミニカー)のEVを手がけた経験があり、その後も独自の研究開発を進めてきました。しかし昨年初めてiMiEVに乗り、世界的に見てもトップレベルの完成度を体験したことで、こんなクルマを扱ってみたいという気持ちに変わったのです」

小型乗用車登録としたことについては、軽自動車で400万円という価格はリスクが大きいこと、ユーザー間では5人乗りを望む人が多かったことなどを挙げた。i-MiEVは現状でもクラッシュテストをパスする性能を持つことから、リアシート幅を広げ、ドアトリムを凹ませるなどの小変更だけで、国土交通省の認証をスムーズに通ったという。

日本ではi-MiEVに続き、年末には同じ小型乗用車登録の日産『リーフ』が発売されるが、雷駆は独自のポジションを持つクルマと考えている。

「日本でも世界でも、ダウンサイジングの考えが進んでいます。われわれとしては観光需要に期待しています。昔の街並みがそのまま残ったような場所では、このぐらいのサイズが使いやすいのです。5人乗りですから、レンタカーやタクシーにいい。女性ドライバーに似合うんじゃないでしょうか」

兼松やユアサM&Bとの販売提携については、6 - 7割が法人需要という現在のEVの状況を理由に挙げた。光岡会長は、EVについては既存の自動車販売店だけでなく、他の業種も販売やアフターサービスに携わるようになると予想しており、光岡もその第一歩として、初めて他の業種と組んだという。

《森口将之》

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