【トヨタ SAI 試乗】エコだけど優雅…まるも亜希子

試乗記 国産車
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『SAI』は、プリウスに続くトヨタのハイブリッド専用車第2弾とはいうものの、その意味合いはまったく別ではないかと思う。

というのは、SAIが目指すところは、90年代に『プログレ』が初めて世の中に提示した、「小さな高級車」。これの21世紀版として登場したのがSAIであり、たまたまというか、時代に即したというか、ハイブリッドが21世紀版小さな高級車に必要な要素だった、ということなのではと思う。

それはインテリアにも表れていて、もともとはレクサスの装備だったリモートタッチが置かれたセンターパネルは、外に出ているスイッチは最小限、オーディオは蓋の下に隠れているなど、とてもモダン。洗練された空間を思わせてくれる。それなのに、このインテリアなどの素材は、約60%がエコ・プラスチックだというから驚きだ。こうした「エコだけど、どこか優雅」な感覚こそが、SAIの持ち味。その走りも、2.4リットルにさらにハイブリッドシステムが加わるから、どこでも余裕があるし、乗り心地もしっとりとしている。

ただし、運転ポジションによってはメーターの一部分が完全に死角となり、見えなくなる点は改善を望みたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

まるも亜希子|カーライフジャーナリスト
大学在学中に声優デビュー、卒業後は自動車専門誌で編集者を務める。2003年、カーライフ・ジャーナリストとして独立し、雑誌、ウェブ、ラジオ、CS、イベントへの出演等を軸に活動中。2004年、2005年には、サハラ砂漠2500kmを走破する女性だけのラリーに挑戦し、日本人チームとして初めて完走。現在、ニッポン放送『DRIVE with ECO&DREAM』レギュラー出演中。

《まるも亜希子》

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