気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2010年4月5日付●内閣支持急落33%、普天間未決着なら「退陣を」49%、本社世論調査(読売・1面)●「かっこいい日本」売り込め、海外展開、国が新戦略案(読売・1面)●電子タグ共同開発、新車在庫を効率管理、重要急変に柔軟対応(読売・7面)●都心に電気自動車タクシー(読売・11面)●ライター遊び?車全焼、宮城(読売・31面)●NY自動車ショー、大型車に回帰の兆し(朝日・6面)●充電技術、MSと提携、フォード(朝日・6面)●軽ワゴン、90m転がって放り出されて全員助かる(朝日・31面)●道路予算、民主要望9割反映、参院選“苦戦”の県、優先(産経・1面)●白寿の日本橋、名車20台(東京・1面)●電気自動車を成長戦略に、購入時補助金拡大へ、内閣府副大臣研究開発も支援(東京・3面)●資源獲得へ産出国支援、政府基盤整備や産業振興、まずボリビア(日経・1面)ひとくちコメントこの4月から三菱自動車が一般ユーザー向けに販売を開始し、日産自動車も年内に発売する予定の電気自動車。古川元久内閣府副大臣(国家戦略室長)は4日のテレビ朝日の番組に出演し、電気自動車購入に対する補助制度について「拡大していく方向で考えたい」と言明。地域を指定して充電スタンドの整備を促すなど、普及に向けた環境づくりにも取り組む考えを明らかにした。政府が6月にまとめる新経済成長戦略の中で「電気自動車の普及や関連産業への支援策」などを重点項目の柱に位置付ける方針だ。エコカーの買い替え補助金制度が9月まで延長されたが、電気自動車の購入に対しては引き続き手厚い補助が期待できそうだ。その場合、気になるのはトヨタ自動車やホンダなどが先行しているハイブリッド車の位置づけである。日産のカルロス・ゴーン社長は3日朝刊の朝日のオピニオンインタビューの中で「普通のクルマが『喫煙者』なら、ハイブリッド車は『たばこを減らそうとしている人』です。1箱でなく、3分の2ぐらいで我慢しようと。禁煙ではない。電気自動車は『非喫煙者』。喫煙者と非喫煙者を同じ範疇で語ってはいけない」と、面白い表現をしている。今後、補助金を巡るゼロエミッションの解釈についても意見が分かれそうである。