三菱『RVR』のテーマカラーは“カワセミブルーメタリック”という新色である。あまたある色の中で、なぜこのカラーを選んだのか。デザイン本部デザイン部カラー担当の安井智草さんは、「素直に、きれいだな、と思える色にしたかったのです」と話す。
「ちょっと凝った色よりも、素直に、あの色きれいだな、という色にしたかった。例えば、街を走った時に(周囲の人の)印象に残ったり、乗っていて前向きになれたり。世の中が暗くなって、皆元気がなかったりするので、この色のクルマに乗ることでポジティブになれる、どこか出掛けたくなるような色にしたかったのです。そこでカラーリングの全体のコンセプトは“ポジティブ・エナジー”としました」と思いを語る。
これまで、こういったカラーリングのコンセプトはなかなか表現しきれなかったり、広告宣伝までつながらなくて、ユーザーにまで伝わらないことが多かったという。しかし今回は「カワセミという、時代にも合っているしクルマの性格にも合っているキャラクターになったので、出来るだけお客様にまで伝わるようなプロモーションをしようと、社内でも布教活動に励みました」とこのカラーリングに自信を見せた。