東芝、柏崎市のEV向け電池工場の建設を開始

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東芝は19日、新潟県柏崎市の柏崎フロンティアパークで、新型二次電池「SCiB」の量産工場の建設を開始したと発表した。総投資額は約250億円で、10月に竣工し、2011年春から量産を開始する計画。

新工場では、電気自動車などの電動車両用途などに向けたSCiBセル・モジュールを生産する。当初の生産能力は月産50万セルで、車載用途向けの市場の本格化が見込まれる2011年度中に、生産能力を順次拡大する。

新工場は、設備の自由な配置を可能とする「ボールルーム方式」を採用し、将来の需要や品種の変化にフレキシブルに対応できる構造とする計画で、市場動向にタイムリーに対応できる生産体制を構築する。

同社は、SCiB事業を成長性の高い新規事業と位置づけている。新工場の建設により、電動車両用途向け、将来的にはスマートグリッドなどで利用される電力貯蔵向けなど新たな市場での需要の創出にタイムリーに対応する体制を整えることで、2015年度に売上高2000億円を目指す。

工場を建設する柏崎市は、経済産業省が推進する「EV・pHVタウン」に選定され、低炭素社会を実現するための関連産業の創出を目指している。

《レスポンス編集部》

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