気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年3月15日付
●政府、光回線敷設、新社を検討(読売・1面)
●「見える化」で信頼回復を、トヨタ急加速問題(読売・7面)
●春到来SLに乗ろう、各地で運行ツアー商品も(読売・9面)
●F1開幕戦、アロンソV、シューマッハ6位(読売・24面)
●内閣支持続落43%不支持が逆転45%本社世論調査(毎日・1面)
●インタビュー環境戦略を語る:タイヤ改良でCO2減、荒川・ブリヂストン社長(毎日・8面)
●名古屋で衝突事故、3人死亡男児重体(東京・8面)
●大卒採用低水準続く、11年春計画、「減らす」3割超 本社調査(日経・1面)
●自民源切り上げ論に反発、中国首相「過小評価でない」(日経・1面)
●ガリバー、事務職女性を店頭に、営業の前線接客で活躍(日経・13面)
ひとくちコメント
12年連続して、年間の自殺者が3万人を超えるという異常な事態が続いているが、先週末にはトヨタ自動車の看板車種であるハイブリッド車『プリウス』の生産現場でも作業服姿の男性が自殺とみられる不幸な死を遂げ、関係者を困惑させている。
13日付の毎日などが社会面で報じているが、記事によると、12日6時10分ごろ、愛知県刈谷市にあるトヨタ車体富士松工場に出勤した従業員が、「硫化水素充満中」と書かれた紙が窓ガラスに張られた製造途中のプリウスの車中で男性が倒れているのを発見したという。
県警刈谷署が調べたところ、男性は同工場に勤務する37歳の期間従業員で、すでに死亡していたそうだ。プリウスの車内からは硫化水素が検出され、近くに遺書のようなメモがあったことから、同署は自殺とみている。現場は製造した車の最終点検を行うライン上で、その日はライン周辺が一時立ち入り禁止になり、操業が約4時間程度遅れたという。
何故、リコール問題で騒がれているプリウスの生産現場なのか、想像を張り巡らせれば限りない。憶測だけで軽々にコメントするのは控えるが、理由はともあれ働き盛りの男性が職場で尊い命を自ら絶つというのは尋常ではない。