さよなら新聞輸送列車---トラックに転換

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両国駅。最後の新聞輸送列車
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JR東日本・両国駅(東京都)で12日、専用列車としては最後の存在だった「新聞輸送列車」(両国 - 千葉)が運行最終日を迎え、出発時間の13時18分前後には、多くのレールファンで混雑した。

駅係員は「本日、新聞輸送列車の最終にともないまして、13時ごろより3番線を開放いたします。写真撮影でお越しの方、3番線での撮影をお楽しみください」とアナウンス。ホームには警察官や民間警備員らも動員された。

「30人から40人の社員が安全確保などのために現場に集められているのではないか」と関係者はもらす。

両国駅には、総武線の上下線用の1・2番線ホームのほかに、国技館側に3番線ホームが存在する。秋葉原方のレールが途切れた行き止まりのホームで、房総方面への観光向け臨時列車や、この新聞輸送列車などの客扱い・荷物扱い用に使用されている。

「さよなら新聞輸送列車」と書かれたJR両国駅オリジナルのメッセージボードが掲げられた3番線ホームに、113系を使用した新聞輸送列車が到着すると、新聞輸送スタッフがいつもと同じように夕刊紙の束を次々と電車に積み込んでいく。その傍ら、JR社員による弦楽器の生演奏や、関係者による花束贈呈式などのセレモニーが行なわれていた。

最後まで残っていた新聞輸送列車が、トラック輸送に切り替えられたひとつの理由に、アクアラインの通行料金値下げや千葉方面の道路事情の変化があげられる。

千葉県などのまとめによると、2月中のアクアラインの交通量(日平均交通量、台/日)は、前年月に比べて47%の増加。そのうち土日祝日は32%増、平日は58%の増加となり、さらに大型車(軸距5.5m以上の車両)は2倍(100%増)の6200台/日を記録したという。

千葉県トラック協会は、「今回の新聞輸送列車のトラック化についてはさまざまな経緯があると思うが、新聞などものによってはトラックで輸送したほうがコストも時間も削減できる場合がある。湾岸道や京葉道からアクアラインにどれだけクルマの量がシフトして、かつどれだけ自動車輸送が増減したかなど、調査しているところでもある」と話していた。

《レスポンス編集部》

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