VW米国新車販売32.6%増、ジェッタが主力…2月実績

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フォルクスワーゲンオブアメリカは2日、2月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は1万8116台で、前年同月比は32.6%増。8か月連続で前年実績を上回った。

販売好調の原動力となっているのが、『ジェッタ』のディーゼル仕様、『ジェッタTDI』。同車は2008年6月、米国市場へ投入。ボディはセダンとワゴンの2種類があり、エンジンは直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」(140ps、32.6kgm)を搭載する。米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地が12.75km/リットル、高速が17.43km/リットルで、排出ガス性能は全米50州のディーゼル規制に適合する。

ジェッタTDIは、現地価格2万2270ドル(約200万円)からという戦略的設定の効果もあり、米国では発売以来、大人気。2月のTDIを含めたジェッタの総販売台数は、セダンが前年同月比23.7%増の6430台で、ワゴンが78.3%増の1398台。トータルでは30.8%増の7828台をセールスした。

『ゴルフ』も好調で、前年同月比21.6%増の810台を販売。これを上回ったのが2009年12月に追加された『GTI』(『ゴルフGTI』)で、166.8%増の1278台と、2008年8月以来の月間販売最高記録を塗り替えた。

また、今春の最終限定車をもって生産を終了する『ニュービートル』は、1741台を販売し、前年同月比は36.8%増。中でも、クーペモデルが59.1%増の1430台と人気だ。

このほか、『ティグアン』が前年同月比94%増の1690台、『パサート』が月間販売新記録となる67.4%増の1627台、北米専用ミニバンでクライスラーからOEM供給を受ける『ルータン』が122.7%増の1120台となるなど、好調だ。

フォルクスワーゲンオブアメリカのマーク・バーンズCOOは、「2月は13車種が前年実績を上回る販売を達成した。新型車効果だけでなく、登録から3年間、メンテナンス費用を無料にするプログラムも追い風となった」と分析している。

《森脇稔》

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