メルセデスベンツ Gクラス ブルーテック…31年目にクリーンディーゼル

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G350ブルーテック
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ダイムラーは1日、欧州向けのメルセデスベンツ『Gクラス』に「G350ブルーテック」を設定した。

2006年に発表されたブルーテックは、ダイムラーが推進しているクリーンディーゼルテクノロジー。NOx吸蔵還元触媒や尿素噴射装置をSCR(選択還元触媒)やDPFと組み合わせて、排出ガス中のNOxなどの有害物質を削減するシステムだ。

また、「アドブルー」インジェクションも採用。薄めた尿素を触媒内に噴射することで、NOxとアンモニアを化学反応させ、水と窒素に分解する。ダイムラーによると、ブルーテックとアドブルーインジェクションの組み合わせで、NOxは約80%削減できるという。

ブルーテックは、おもに北米市場をターゲットにしており、2006年10月に先代『Eクラス』のセダンに搭載され、米国へ初上陸。2008年9月には『Mクラス』、『Rクラス』、『GLクラス』に拡大設定された。全米50州のディーゼル規制に適合するクリーンな排出ガス性能を実現している。

2009年5月には、欧州でもブルーテックがデビュー。日本でも2010年2月のワゴン発売を機会に、新型『Eクラス』へブルーテックが投入されている。

ダイムラーは今回、Gクラスに初のブルーテック「G350ブルーテック」グレードを設定。3.0リットルV6ターボディーゼルは、最大出力210ps/3400rpm、最大トルク55.1kgm/1600 - 2400rpmを発生する。旧「G350CDI」グレード比で、同等の動力性能を維持しながら、排出ガス中のNOxは約50%削減。もちろん、排出ガス性能はユーロ5に適合する。

G350ブルーテックは、ショート、ロング、コンバーチブルの各ボディをラインナップ。2009年にデビュー30周年を迎えたGクラスの、欧州における主力グレードに位置づけられる。

《森脇稔》

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