【マツダ アテンザ 改良新型】細かい作り込みでインテリアの質感向上

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マツダは1月26日に『アテンザ』をマイナーチェンジし、同日より発売した。マイナーチェンジの大きな目的は、フロントフェイスを最新のファミリーフェイスにすることと、インテリアの質感を大幅に向上させることであった。

インテリアについて、デザイン本部副本部長の林浩一さんは、こだわった部位の例として、ベンチレーションルーバーのリングをあげる。「ウインドウ等への写り込みがこれまではあったので、その断面を研究し解決しています。同時にクロームメッキにすることで、外の景色や照明が何となくきれいに(リングに)写り込むようになっているのです」という。

しかし、「ここまでやる必要があるのかと経営側はかなり抵抗されました。本来は他車種と共通化部分なのですが、アテンザ専用として作っています。今後は他車も使っていく可能性はありますが」。

数種類断面を作って最終的に現在のデザインに落ち着いたのだという。クロームメッキにした理由も明確にある。「シルバーで表現して写り込みをなくそうと思ったら、暗くなってしまい、あまりきれいではない。だったらシルバーではない、と考えました。安っぽくなる可能性も持っていますし」。

また、助手席前等のデコレーションパネルも最後までもめた個所だという。「結構開発期間がかかります。水圧転写というフィルムで模様を入れる技法ですが、きちんとした模様やグラフィックスの、量産時の再現性が難しい。ちょっとのことでも版を作り直さなければならず、調整で最後までバタバタしました」。

では木目などの手法は考えなかったのだろうか。「エレガンスであれば木目でも良いのですが、スポーツも表現したいので、木目は最後の手段と考えていました。もし木目を使ったとしたら、木目だけだと古臭いので、他のパーツ、例えばメッキパーツなどとのコンビネーション、ハイブリッドな感じでデザインしたでしょう」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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