2月24-25日、アラバマ州バーミンガム近郊のバーバー・モータースポーツ・パーク(全長2.38マイル)で行われたインディカー・シリーズ合同テストに、今季同シリーズへの参戦を発表した佐藤琢磨(KV Racing Technology)が参加。公式の場で初めてインディカーに搭乗した。
異例の寒冷な気候下、走行時間も制限されたが、佐藤琢磨は2日間でトータル141周と積極的に走行。テストに参加した11チーム、合計20台中6番目となる70.2070秒(117.937mph)をマークし、インディカー初テストを終えた。
佐藤琢磨のコメント:「素晴らしい一日になった。KV Racing Technologyのマシンは信頼性が高く、自分がマシンとコースに慣れてからは、走行を大いに楽しめた」
「インディカーはパワーがあり、ウエイトが大きい。自分にとってパワーのあるマシンは乗ったことのあるものだけれど、ウエイトの大きなオープンホイールは初めて。セブリング・インターナショナル・レースウェイでは乗っただけだったが、今回からはマシンのセッティング変更もして、いろいろ勉強中だ」
「コースもすばらしい。高速コーナーがいくつもあり、高低差も存在する。午前中は気温や路面温度が低過ぎて難しいコンディションだった。そのためにスロースタートを切るしかなかった」
「しかし、最終的に我々は初めてのテストを成功させることができたと思う。何種類かのセッティングを試し、それらは私がインディカーというマシンを理解するのに大きく役立った。まだまだマシンは完ぺきと呼ぶにはほど遠いが、KV Racing Technologyのマシンは非常に乗りやすく、実りの多い一日だった」
ジャック・スパーニー(HPD ジェネラル・マネジャー):「バーバー・モータースポーツ・パークは、オープンテストを行うにふさわしい、美しいサーキットだ。このようにすばらしいコースでシーズン開幕に備えるテストを開催できることを喜んでいる」
「残念ながら走行初日は季節外れの悪天候に見舞われた。しかし、集ったチームは約5時間の走行時間を持つことができ、20台のマシンは大きなアクシデントもなく走行を重ねていった」
「佐藤琢磨がインディカーデビューでいい走りを見せたことは喜ばしいし、武藤英紀も新天地であるNewman/Haas/Lanigan Racingで好パフォーマンスを見せてくれた。明日はもう少し気温などが上がり、各チーム、そして我々HPDのエンジニアたちがより多くの有益なるデータをシーズン開幕前に集めることができるようになると期待したい」