26日、ルノー・ジャポンは、新型ルーテシアの発表に際して、2010年度の事業戦略についての発表も行った。新しい事業戦略について語ったのは同社のCOO 大極司氏だ。
大極氏は、いまさらいうまでもないことだが、経済情勢や社会情勢などから、自動車産業は現在、歴史的転換点に対面しているとし、その2010年の新しいルノー・ジャポンのブランドメッセージは「DRIVE THE CHANGE」(変革を推進する)であると述べた。このメッセージは、すでに本国フランスやEU圏で発表されているものと同じだが、基本コンセプトをグローバルに共有しながら、日本独自の戦略と施策をとっていくそうだ。
「DRIVE THE CHANGE」の意味するところは、変動するビジネス環境、社会環境にあわせ、環境問題への対処、企業の社会的責任の遂行するために、変化、改革を進めていくことである。そのため、2011年に電気自動車(EV)の市場投入や、独自の環境基準に適合したECO2モデルの拡充などを展開していく。
さらに、テレビとインターネットにルノーの独自コンテンツを配信するメディア戦略を英仏で展開している。このメディア戦略では、番組をスポンサーするといった従来の広告モデルではなく、ルノーが独自に番組づくりに携わり、テレビ番組として放送し、専用の動画配信サイト(renault.tv)からも情報、およびコンテンツの発信を行っている。
日本では、このコンセプトを引き継いで、環境対策車の拡充、障害者の社会参加支援などに取り組んでいくとした。