【ジュネーブモーターショー10】メルセデスベンツのHVコンセプト、F800スタイル…次期CLSを示唆

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メルセデスベンツ F800スタイル
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ダイムラーは20日、メルセデスベンツのコンセプトカー、『F800スタイル』の概要を明らかにした。プラグインハイブリッド、または燃料電池の2種類のパワートレインが搭載可能。4ドアクーペボディのデザインは、次期『CLS』を示唆したものと見られる。実車は、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで披露される。

F800スタイルは、新開発マルチドライブプラットホームを採用。ガソリン/ディーゼルエンジンはもちろん、プラグインハイブリッド車や燃料電池車など、さまざまなパワートレーンに対応しているのが特徴だ。

プラグインハイブリッド仕様の場合、2009年9月のフランクフルトモーターショーで発表したコンセプトカー、『ヴィジョンS500』のシステムがベースとなる。フロントに直噴V型6気筒ガソリンエンジン(300ps)を搭載。モーターは最大出力109psを引き出し、トータル出力409psを発生する。7速ATの「7Gトロニック」は、エンジンとモーターの間にレイアウトされた。

2次電池は、蓄電容量10KWhのリチウムイオンバッテリーで、後席の下に配置。F800スタイルは、最大30kmをモーター単独でゼロエミッション走行できる。EVモード時を含めた燃費は、34.48km/リットル、CO2排出量は68g/km。0-96km/h加速は4.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)と、動力性能は一級だ。

燃料電池仕様の場合では、フロントに燃料電池スタック、リアにモーターとリチウムイオンバッテリーを搭載。床下に、水素タンクをレイアウトする。モーターは、『BクラスF-CELL』と共通で、最大出力136ps、最大トルク29.6kgmを発生する。

リアドアはスライド方式で開閉し、Bピラーをなくすことで優れた乗降性を実現。軽量なシートは、マグネシウム&カーボンファイバー製で、仕上げにはウッドが使われた。インパネには、新開発のマルチファンクションディスプレイを採用。「カムタッチパッドHMI」と呼ばれる新しい操作システム、EVモード走行時の航続距離を正確に表示する「レンジオンマップファンクション」など、先進装備が導入される。

安全面では、クルーズコントロールの「ディストロニックプラス」が、渋滞アシスタント機能付きに進化。追突される直前、瞬時にブレーキをかけ玉突き衝突を防ぐ「プレセーフ360」なども盛り込まれた。

エクステリアは、エモーショナル性を重視。流麗な4ドアクーペフォルムは、現行CLSよりも、さらに滑らかさを増している。フロントにはLEDヘッドライトが装備され、デイタイムランニング機能も組み込まれる。

F800スタイルは、次期『CLS』を示唆したコンセプトカーと思われるが、ボディサイズは全長4725mmと現行CLSの4915mmよりも190mmも短い。このことからF800スタイルは、『Cクラス』と『Eクラス』の間を埋める次期CLSの派生モデルの提案と見られている。

《森脇稔》

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