スマート フォーツー、量産車最高の環境性能…VW ポロ を超えた!

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フォーツー cdi
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ダイムラーは5日、欧州向けのスマート『フォーツー』に改良を施した。ディーゼルの「cdi」グレードが、走行抵抗の低減により、欧州複合モード燃費30.3km/リットル、CO2排出量86g/kmを実現。量産エンジン車の中で、最高の環境性能を誇る。

フォーツーcdiは昨年7月、2010年モデルを発表。799cc直列3気筒ディーゼルエンジンは、ピストンの変更や燃料噴射の最適化などの改良を受け、最大出力は45psから54psへ、最大トルクは11.2kgmから13.3kgmへ、それぞれ21%と18%の性能向上を達成した。

さらに、5速MTは3/4速ギアを10-11%ハイギアード化。従来よりもエンジン回転数が低く抑えられ、燃費や静粛性アップに貢献する。これらの改良の結果、cdiグレードは、欧州複合モード燃費29.4km/リットル、CO2排出量88g/kmを実現した。

今回、さらなる改良として、エアロダイナミクス性能の向上や車高の7mmローダウン化を実施。走行抵抗を減らしたことにより、欧州複合モード燃費は30.3km/リットル、CO2排出量は86g/kmと、約3%の環境性能改善を果たした。

フォルクスワーゲンは昨年9月、新型『ポロ』に「ブルーモーション」を投入。直噴1.2リットル直4ターボディーゼルの「TDI」(75ps)を搭載し、欧州複合モード燃費は30.3km/リットル、CO2排出量は87g/km。フォーツーcdiは、このポロの燃費に並び、CO2排出量では、わずか1g/kmではあるが、上回ったことになる。

このCO2排出量は、現時点で量産エンジン車として世界トップ。フォーツーcdiは、再び「CO2チャンピオン」の座に返り咲いた。もちろん、排出ガス性能は、従来どおりユーロ5に適合。ボディタイプは、クーペとカブリオレが選択できる。

スマートブランドのMarc Langenbrinckマネージングディレクターは、「我々は常にスマートの環境性能向上に取り組んできた。最新のフォーツーcdiは、この成果の表れ」と語っている。

《森脇稔》

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