三井物産と伊藤忠商事は29日、大手鉱物資源会社・BHPビリトン社と共同で運営する西豪州鉄鉱石事業で、供給能力の拡充に向けた資機材の先行調達と詳細なエンジニアリングを目的とする先行投資を行うことを決定したと発表した。
先行投資金額は19.3億米ドル(約1737億円)で、このうち、三井物産と伊藤忠商事両社の投資額は約2億米ドル(約180億円)となる見込み。
同事業では、段階的な拡張計画を推進しており、現在、ヤンディ鉱山で2011年中に年間出荷能力を2億0500万tに増産するための拡張工事を実行している。今回の投資は、これと並行して、鉄道・港湾、ジンブルバー鉱山の開発を推進し、2013年中に年間出荷能力を2億4000万tに拡張する計画の一部を実行するためのもの。
今回の先行投資は、調達に長期間を要する資機材の調達や、鉄道複線化・港湾拡張工事のエンジニアリングに充当する。