JR東海は25日、米国のU.S.-Japan High-Speed Rail(USJHSR)、U.S.-Japan MAGLEVと提携し、最新型高速鉄道システム「N700-I Bullet」と超電導リニアシステム「SCMAGLEV(スーパーコンダクション・マグネチック・レヴィテーション・トランスポート・システム)」の展開を図るため、米国をはじめとする諸外国市場で高速鉄道路線プロジェクトに参入すると発表した。
JR東海は海外の競争には参入せず、日本で技術開発や営業展開、運行してきたが今回、正式に世界市場に参入することを表明した。
近く米国連邦鉄道局が2010年に高速鉄道に投資される予定の80億ドルの景気対策資金をどの路線に割り当てるかが発表される予定で、JR東海では米国にN700-Iのトータルシステムの導入候補地が複数あると見ている。
また、複数の路線でSCMAGLEV技術に相応しいプロジェクトもあると見ており、米国では、ボルチモアからワシントンD.C.間、チャタヌーガからアトランタ間、ペンシルバニアなどが可能性があるとしている。米国以外でも、長期的視点で検討できる路線が見通し。
N700-I、SCMAGLEVの展開方法が決まったため、対象路線についてより積極的にアプローチしていく方針だ。