アウディ『A5スポーツバック』は、クーペのスポーティ&エレガントなスタイリング、ワゴンの機能性、セダンの居住性という3つのニーズを1つのボディで実現したモデル。アウディ・ジャパンが「1969年に発表された『100クーペS』を彷彿させる」と表現するクルマだ。
A5クーペと同じ流れをくむエクステリアデザインだが、同社は居住性について後席(2座)の広さを例に挙げてこうPRする。
「ホイールベースをクーペよりも60ミリ延長し、後席空間をアップすることで、足元(前後)は60ミリ、高さは16ミリ広がった。さらに、アクティブに活動する30代の声を反映して、大きく開くハッチバックゲートと480リットルというリヤラゲッジスペースを実現した」(同社)
「ヤングカップルが2組で小旅行に出かけるという場合、男性が前席、後席に女性が座るということが想定される。このクルマは、こうしたシチュエーションでも乗員全員に満足いただけると自負している」(同)
同社は、13日の国内発表会見では、環境性能などの比較にBMWやメルセデスベンツのデータを示していたが、室内空間に対してはA5クーペとの差を意識してプレゼンテーションを展開した。
いっぽうで、相次いで発表されたBMW『5シリーズGT』やポルシェ『パナメーラ』などの4ドアモデルとは価格や車格が違うとしたうえで、「競合はしないし、比較対象となるモデルはおそらくない」(同社)とも話していた。