神戸製鋼所は21日、米国子会社であるミドレックス・テクノロジー社がインドの鉄鋼メーカージンダル・スチール&パワーから、直接還元製鉄法としては世界最大級となる年産能力180万tのMIDREX法による直接還元製鉄プラントを受注したと発表した。
ミドレックスプラントの受注は新設案件としては約2年半ぶり。ミドレックス社は、技術ライセンス供与(プラント設計、主要機器の供給)を請け負う。
ミドレックス社の直接還元製鉄法は、通常、天然ガスを還元剤として利用するが、ジンダル社から受注したプラントは石炭ガス化設備で製造する合成ガスを還元剤として利用する。石炭ガス化技術とミドレックス法を組み合わせた還元鉄プラントの建設は世界で初めて。
また、生産した還元鉄は、ホットトランスポートコンベヤで、熱いまま隣地の電気炉に供給し、電気炉の生産性を約15 - 20%向上させることが可能としている。