大矢アキオ『喰いすぎ注意』…スカイラインスポーツな爪楊枝

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生ハムとサーモンのアンティパスト
  • 生ハムとサーモンのアンティパスト
  • 焼き鳥は、天ぷらと並びイタリア人が無理なく食べられる和食
  • SAMURAIとKIMONO
  • サムライ。2代目ジムニーをベースにしていた
  • SAYONARAとOSAKA
  • こちらはKOBE
  • 日本のホテルで発見
  • 隣国オーストリアで。プレッツェルで気合を入れる筆者
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刺身からプリウスまで

自動車業界を初め、これからイタリアに赴任される方に申し上げておくと、ガイジンから質問される内容というのは、ある程度決まっているので心得ておいたほうがいい。

よくある質問としては 「東京の人口」と「地価」そして「労働時間」だ。現地で過去に繰り返されてきたメディアの影響が大きい。「カプセルホテル」というのも、なにかの機会に紹介されたらしく、よく質問される。

もちろん「寿司」「刺身」「天ぷら」「ゲイシャ」「カラキリ(イタリアではハラキリ=切腹をこう発音する)」といった、超トラディショナルな質問も健在だ。

最近は、メディアの影響で「鯨およびイルカ肉は本当に食べるのか?」といった質問や、クルマ好きからは「トヨタ・プリウスは、日本ではいくらで買えるんだ?」といった問いを投げかけられることもある。

芸能人では、「坂本龍一」「北野武」あたりが最近話題にのぼる。ただし後者は、イタリアで今も時折再放送されている「風雲・たけし城」で、「殿」を演じているのと同一人物であると気づいている人は少ない。

そうかと思うと、「お前も、マムシの生き血は飲むのか?」という問いを、いろいろな場所で立て続けに投げかけられて驚いた時期があった。なぜかと思ったら、後日イタリア公営放送RAIの人気旅行番組で、東京のスタミナ料理店を体験するシーンが放映されたことを知った。

悲しいのは、彼らの好奇心に満ちた質問に毎回丁寧に答えていても、まだアジアが一色汰な人が多いことである。

先日も、13年近く親しいイタリア人のおじさんがボクを第三者に紹介するとき、「こちらはチーナ(イタリア語で中国)から来た…」とうっかり口を滑らせた。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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