GMは17日、GMCブランドのクロスオーバー『アカディア』に「デナリ」グレードを設定すると発表した。フルサイズSUVで好評の高級グレードが、中型クロスオーバーに拡大展開された。
アカディアは2007年に発売されたGMCブランドの中型クロスオーバー。一方、デナリはGMCのSUV系車種に用意されるプレミアムグレードの呼称だ。
GMCが最初にデナリを設定したのは、1999年。フルサイズSUVの『ユーコン』にデナリを追加したのが最初だった。高級感あふれる内外装は顧客に好評を博し、ユーコンの販売台数の50%を占める人気となった。現在では、フルサイズピックアップトラックの『シエラ』にも、ユーコンが追加されている。
そして今回、中型クロスオーバーのアカディアにデナリを投入。内外装には、デナリ流儀のドレスアップが施された。
外観はハニカムグリル、専用バンパー、デュアルエグゾーストなどが特徴。グリルなどにはクロームのアクセントがあしらわれ、フェンダーエクステンションなどはボディ同色で仕上げられる。足元は20インチアルミホイールで引き締められた。
室内はマホガニーウッドをインパネやステアリングホイールに使用。レザーシート、高級オーディオ、オンスターなど、至れり尽くせりの装備が標準採用されている。
エンジンは直噴3.6リットルV6ガソリンで、最大出力288ps/6300rpm、最大トルク37.3kgm/3400rpmを発生。トランスミッションは6速ATだ。米国EPA(環境保護局)高速燃費は、10.2km/リットルとクラストップ水準をマークする。
アカディアのデナリは、2010年1月11日に開幕するデトロイトモーターショーで正式発表された後、7 - 9月に米国市場で発売。現地では、ホンダ『パイロット』、トヨタ『ハイランダー』、マツダ『CX-9』などがライバルとなる。