日産自動車は12月9日、北九州市とゼロ・エミッションモビリティを推進するパートナーシップ「環境と技術のまち北九州“e-フロンティア・プロジェクト”」を締結し、同日日産自動車九州工場ゲストホールで締結式を行った。
日産と北九州市はゼロ・エミッション車である電気自動車(EV)の普及など協力体制を構築する。
北九州市は基本構想「世界の環境首都」「アジアの技術首都」を掲げており、日産はEVを活用してこれに貢献していく。
具体的には、北九州市は充電ネットワークの整備を進め、同時に民間事業者等に対して充電設備設置を促進していく。公用車にEVを導入するなど、民間への導入働きかけと各種優遇策によってEVの普及を促進するほか、エコカーフェアなどのイベントを通じて市民への啓発活動を行う。
日産のエコドライブ支援ツールの活用を検討したり、「八幡東田地区」や「城野地区低炭素先進モデル街区」などで低炭素社会のモデルとするための方策を検討する。
また、低炭素モビリティ社会実現に向けた地域企業・大学との共同技術開発を行うほか、モノづくり企業の生産性向上による環境負荷低減指導を行う。
このほか、地元教育機関やNPO団体などと協力、子供向けの環境教育の実施や北九州学術研究都市連携大学院カーエレクトロニクスコースへの講師派遣協力、インターンシップ協力を検討する。
日産が日本国内の自治体とEV普及のためのパートナーシップを締結するのは今回が5つ目。