日本精工は7日、自動車の燃費向上に貢献する低フリクション(摩擦)ハブユニット軸受を開発したと発表した。
CO2排出量削減要求やガソンリン価格高騰を受け、自動車メーカーでは環境対応が急務で、対応策の一つとして、ハブユニット軸受を含む、自動車のエンジンからタイヤまでの全ての回転部分の摩擦を低減し、走行抵抗を低減することに取り組んでいる。
ハブユニット軸受には、苛酷な市場環境での使用を前提に、外部からの泥水浸入防止用の密封装置(シール)が装着されている。低フリクション化には、軸受内部とシール両方のフリクション低減が必要となる。
しかし、一般的に低フリクション化と、軸受機能は、トレードオフの関係にあるため、低フリクション化するとハブユニット軸受としての機能性が低下する可能性がある。
同社は今回、軸受内部設計の最適化、最適グリースの選定、低フリクションシール開発により、機能性を維持したため、フリクションを25%低減させた低フリクションハブユニット軸受を開発した。
2013年に売上28億円を目指す。