バイク走行妨害、アメリカ人少年少女4人を逮捕 殺人未遂容疑

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今年8月、東京都武蔵村山市内の市道で、道路を塞ぐように張られていたロープに原付バイクに乗った女性が突っ込み、重傷を負った事件について、警視庁は5日、アメリカ軍横田基地に所属する軍人の家族で、15-18歳の少年少女4人を殺人未遂容疑で逮捕した。

警視庁・組織犯罪対策2課によると、問題の事件は今年8月13日の午後11時30分ごろ発生している。武蔵村山市伊奈平1丁目(N35.44.33.1/E139.22.54.5)付近の市道で、道路を塞ぐように張られていたロープに対し、進行してきた原付バイクが突っ込んで転倒。運転していた23歳の女性が頭部骨折の重傷を負った。

現場付近では不審な外国人の少年少女4人がおり、通報を受けて駆けつけた東大和署員が職務質問を行ったが、日本語が理解できないように振舞ったり、偽名を名乗るなどしたという。しかし、近隣に設置された防犯カメラの映像から、警察はこの4人が犯行に関与したものと断定。後の調べでこの4人がアメリカ軍・横田基地に所属する軍人の家族であることもわかった。

現場付近は街灯が少なく、道路を塞がれたロープはほとんど見えない状態。車両が突っ込んだ場合には運転者が死傷する可能性が極めて高く、このことから警察は「相手を死傷させる意図を持ってロープを張った」と判断。殺人未遂容疑の適用を決めた。

容疑者4人のうち2人が基地内に在住しており、警察では日米地位協定に基づいてアメリカ側に身柄の引き渡しを求めていたが、アメリカ側はこれに応じず、逮捕状は一度更新。5日になり、ようやく引き渡しを認めたため、同課が4人を殺人未遂容疑で逮捕した。

調べに対して4人は「いたずらだった」、「殺人未遂で逮捕されるなんて思わなかった」などと供述。未必の殺意を含め、容疑を否認しているという。

《石田真一》

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