デンソーなど3社、植物由来樹脂に環境賞

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ラジエータタンクは、ラジエータの上下部分
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デンソー、トヨタ自動車、デュポンは、ラジエータタンク用で実用化した植物由来樹脂の開発で、プラスチック技術者協会自動車部会の環境部門賞を受賞した。発表と表彰式は、11月12日に米国ミシガン州デトロイトで行なわれた。

ラジエータタンクに使用される樹脂は、エンジンルーム内で使用され、高い耐熱性、耐久性が要求されるため、植物由来原料の比率が高いものでの製品化は困難だった。

今回受賞した植物由来樹脂は、トウダイグサ科の植物であるヒマから抽出した有機化合物に石油を原材料とする有機化合物を加えて化学反応させ、ガラス繊維などの添加剤を加えた植物度40%の樹脂で、デンソーとデュポンが共同開発し、トヨタ自動車の『カムリ』の一部に7月から搭載されている。

この樹脂は大気中のCO2を吸収したマヒから抽出した成分を主原材料とするため、使用後に燃やして熱エネルギーを回収する場合でも、化石燃料でできた従来製品と比べ、トータルの製品サイクルで見た大気中のCO2量増加を抑制できるというメリットがある。

《レスポンス編集部》

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