GMは10日、カナダ・オンタリオ州のCAMIオートモーティブインクに9000万カナダドル(約77億円)を投資して、生産設備を増強すると発表した。CAMIは1989年、GMとスズキの折半出資によって設立。当初は小型車の生産拠点に位置づけられていたが、最近ではSUVが中心となっていた。2008年まで、スズキの北米向け中型SUV『XL-7』を組み立てていたが、現在スズキ車は生産しておらず、GMの中型SUV、シボレー『エクイノックス』とGMC『テレーン』のみが作られている。今回の設備増強は、エクイノックスとテレーンの販売好調を受けたもの。CAMIの西車体工場の生産ラインを整備し、年産4万台を追加生産できる体制を取る。これにより、一時帰休中の約150人を再雇用する。設備増強工事は、2010年6月中旬には完成する見込みだ。GMカナダのArturo Elias社長は、「今回の追加投資は、顧客のニーズに対応したもの。増産によって雇用の確保など、大きな相乗効果が生まれる」とコメントしている。
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