今年の東京モーターショーのホンダブースは、クルマとバイクの混合展示となっている。プレスデー初日の21日12時50分から行われたプレスブリーフィングも、二輪、四輪同時に行われた。
ステージにはEV、ハイブリッドカー、燃料電池車など、エコカーがズラリと並ぶ。今年6月にホンダおよび研究開発子会社である本田技術研究所の社長に就任した伊東孝紳氏がスピーチに立ち、「クルマの低燃費化はもちろん、太陽電池、各モビリティの電動化技術まで総合的にCO2削減に取り組み、環境・エネルギー技術のトップランナーを目指します」と謳った。
ホンダは創業以来、エンジン技術に格別のこだわりを持ってきたメーカーだが、今回の展示は電気エネルギー利用技術に開発リソースを大きく割くという方向性を強く打ち出した格好だ。
「我々はこんなものがあったら便利だな、楽しいなという夢を夢で終わらせず、技術によって製品として世に送り出すためのチャレンジを続けています」(伊東氏)
クルマにおける電気エネルギー利用技術を見ると、バッテリーを筆頭に解決困難な技術的課題が山積みである。それを技術で何とかしていきたいという思いが、“ないものつくれ”というブースコンセプトに込められている。