キアは19日、新型車『カデンツァ』(CADENZA)を発表した。同社のフラッグシップサルーンで、韓国だけでなく、北米や中東などでも販売される。
キアは今年4月のソウルモーターショーに、『KND-5コンセプト』を出品。このコードネーム『VG』と呼ばれていたモデルの市販版が、カデンツァだ。カデンツァとは、イタリアの音楽用語に由来する。
開発コンセプトは、世界に通じる大型ラグジュアリーサルーン。同じグループのヒュンダイ『アゼラ』のシャシーをベースに、スポーティかつスリークなデザインを構築した。
ボディサイズは全長4945×全幅1850×全高1475mm、ホイールベース2845mm。フロントには大型メッキグリルを装着。ヘッドランプやテールランプには最新のLEDテクノロジーが反映された。
エンジンは、3.5リットルV6の「ラムダ」(273ps)と2.4リットル直4の「ゼータ」(175ps)。トランスミッションはマニュアルモード付きの6速ATだ。駆動方式はFFで、4WDはオプションとなる。
室内の写真は公表されていないが、キアによると、高いクオリティを追求。ヒーター機能付きステアリングホイール、空調機能付きシート、自動曇り止めなどの装備が用意されるという。
カデンツァは、現行『アマンティ』の後継車種として、北米や中東市場へ輸出。韓国内では『K7』のネーミングで販売される。キアの海外マーケティング担当、スーンナム・リー氏は「新型にはキアのデザイン言語を表現。高級車の新基準を提示する」と自信たっぷりだ。