4代目となった新型ホンダ『ステップワゴン』には、ユニークな新アイテムがある。
サイドビューサポートミラーは、SUVなどに装着されているサイドフェンダーミラーのように左斜め前方の死角をカバーするものだが、空力性能を追求してスッキリとさせながら、非常に見やすいのが嬉しい。マルチビューカメラシステムもいいが、これだけで十分というドライバーも多いだろう。
その他、上級グレードには先進の安全装備、快適装備が満載だが、そんな“飛び道具”よりも評価すべきは、やはり基本的な使い勝手を向上させていることだ。
3列目シートの格納は従来の左右跳ね上げ式から、床下格納式になったことで格納時のラゲッジスペースは大幅に拡大した。それだけでなく、シートを格納する作業が格段に楽になったのだ。
跳ね上げ式は、左右独立して利用できるのはメリットだが、フラットにしたシートを持ち上げなければならず、女性には重く、男性でもいささか面倒に思えてしまうこともある。そのため、ついついシートのままでフラットにして荷物を積んだりしてしまうことも多いのだ。
その点、床下格納式は反転させるだけでシートを格納できるから、女性でもラクラク。『オデッセイ』の3列目シートをステップワゴンでも実現、と聞けばカンタンなようだが、実際には3人座れるシートを5ナンバーサイズで床下に格納するのはかなり難しかったそうだ。
荷室を拡大したり、スライドドアの開口部を広げたのも凄いことだが、やっぱりこの3列目シートがステップワゴン最大のトピックじゃないだろうか。