アウディは28日、欧州向けのアウディ『A3』『A3スポーツバック』に「1.2TFSI」グレードを追加した。必要充分な動力性能を維持しながら、ダウンサイジングの考え方を導入し、環境性能に優れる小排気量ユニットを搭載する。
直噴1.2リットル直4ターボの「TFSI」ユニットは、フォルクスワーゲンの新型『ポロ』用と基本的に共通。1197ccの排気量から、最大出力105ps、最大トルク17.8kgmを発生する。最大トルクは1500 - 3500rpmという幅広い領域で生み出されるのが特徴だ。
この1.2リットルはオールアルミ製エンジンで、単体重量は89.5kg。最新のコモンレール直噴システムの採用などにより、欧州複合モード燃費18.18km/リットル、CO2排出量127g/kmを実現する。駆動方式はFFで、トランスミッションは6速MT。0‐100km加速は3ドアが11.1秒、5ドアのスポーツバックが11.3秒で、最高速はどちらも190km/hと、実用性にも不足はない。
A3の1.2TFSIグレードは、9月15日に開幕するフランクフルトモーターショーで正式発表。欧州では2010年初頭に発売される。ディーゼルターボの「TDI」搭載車と並ぶエコグレードとして、注目を浴びそうだ。